葬儀の形態は様々ですが、最近はその内容も変わってきています。
遺族や親族などの身内だけで行う家族葬や密葬などがその典型的な例ですが、その他に近年注目されているものの中に樹木葬があります。
様々なスタイルがある、そんな樹木葬について見ていきたいと思います。
様々なスタイルの供養があります
樹木葬とはどのようなお葬式なのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
最近はテレビや雑誌、インターネットなど、様々なメディアで取り上げることが増えていますので、一度は耳にしたことがある人もいるでしょう。
名前だけで見ると、自然や自由、明るいなど、何となく漠然としたイメージはあるものの、詳しい内容や埋葬の方法まではご存知ない方がほとんどです。
樹木葬とはどのようなものかというと、ひと言でいうと樹木がメインになったお墓になります。
普通のお墓は墓石を使用しますが、こちらは墓石の代わりに樹木を使用するのが一般的です。
様々な樹木がありますが、具体的には桜やハナミズキ、紅葉といった木々の周りに遺骨が埋葬されます。
ただ一口に言っても、その内容やスタイルは遺族によって様々なものがあります。
名前にもあるような、必ず樹木を使用するとは限らず、それ以外のものでも構いません。
例えば、芝生や草花などを使用して彩ったものでも特に問題はなく、ガーデン風に仕上げる遺族も少なくありません。
このような様々なスタイルがありますので、そのへんは葬儀会社のスタッフなどと相談して決めるといいでしょう。
継承を求められず安価な方法です
樹木葬とは、継承を求められない供養でもあります。
一般的なお葬式では、お付き合いのある菩提寺が運営しているお墓や納骨堂などに遺骨おさめ、後継ぎの問題が生ずることが多いです。
その一方で、樹木葬の場合は基本的には後継ぎを求められない、永代供養というかたちで供養するのが一般的です。
利用する遺族によってスタイルは異なりますが、一人の場合や夫婦などで利用するケースが多く見られる傾向にあります。
そしてお墓を探す際は、同じような永代供養タイプの納骨堂や、合祀墓などを選定する人も少なくありません。
また、安価な供養方法としても知られています。
お墓や納骨堂などの一般的な供養の方法と比較すると、樹木葬はよりコンパクトなスタイルになっています。
全体的にシンプルなかたちのお墓でもあり、その分、かかる費用も安くなることが多いです。
故人の遺骨を埋葬するための小さいスペースがあれば十分ですので、一般的なお墓よりもかかる費用を大幅に軽減することが可能と言えます。
樹木葬のそれら特徴が、現代社会に求められているお墓のニーズとマッチしていることが、人気の理由にも繋がっていると言えます。
利用する人数によっては割高になることもあります
樹木葬は人気があることは分かりましたが、実際にはどれくらい費用がかかるのか気になる人もいるでしょう。
お墓などの一般的に供養の方法と比べて安い費用で埋葬できますが、基本的には1名あたりの費用になりますので、実際にかかる料金は埋葬する人数分だけが必要になるのです。
そのため遺族によってかかる料金は変わってきます。
基本的には安価ではあるのですが、実際に利用する人数が多ければ多いほど、一般的なお墓と比べて割高になる可能性も秘めていることを認識しておくことが大切です。
そのため家族全員が利用できるお墓を探しているのであれば、一般的な墓地のほうが結果的に割安になることもあります。
そのへんは、葬儀会社としっかり相談して決めることをおすすめします。
近年、人気が出ている新しい供養の方法が樹木葬です。
これは普通のお墓ではなく、樹木などの自然が多い場所に埋葬する方法です。
お墓と比べてシンプルで、費用が安いのが特徴ですが、利用者が増えれば、その分費用もかさむことを理解しておく必要があります。