樹木葬というのは新しいタイプの埋葬方法なので、申し込みなどの事前におこなうことの流れがよく分からないという方も多いでしょう。
そこで今回は、申し込みや日取り決め、そして納骨式の一連の流れについて紹介します。
生前契約や遺族による契約で申し込みをする
樹木葬をおこなう前の流れとしてまずは申し込みが挙げられますが、その方法には生前契約とご遺族による契約の2つがあります。
生前契約というのは、文字通り生前にご自分で選んで契約するということであり、ご自分が納得いくものを選ぶことができるという特徴があります。そしてご遺族が申し込みをおこなう場合も、生前契約と基本的には同じような流れになりますが、その際に納骨をいつにするかということまで決めるケースが多いと言えるでしょう。しかし、契約後すぐに納骨を済ませなければならないわけではないため、じっくりと考えて日取りを決めることも可能です。
また申し込み以前に、樹木葬を検討している段階では、ご親族の理解を得ておくということも必要になります。このタイプの埋葬方法は、従来のお墓とは違って比較的新しいタイプのものなので、ご親族の中に不安に感じる方がいる可能性もあります。
ですので、十分な説明もないまま話を進めてしまうと、後でトラブルの原因になってしまうこともあるため、事前に理解を得ておくことがとても大切です。
納骨をおこなう日取りをいつにするか決める
樹木葬の申し込みと費用の支払いが済んだら、埋葬許可証というものを提出して納骨の日取りを決めることになります。この埋葬許可証というのは、ご遺体を火葬した後に発行される書類で、この書類がないと納骨をおこなうことができないというものです。なので納骨の日取りを決める際は、必ずこの埋葬許可証を持っていき、霊園の管理者に提出するようにしましょう。
納骨の日取りのタイミングについては、仏教の場合であれば、四十九日を過ぎたときにおこなわれることが多く、ほかにも初七日や一周忌といったタイミングで納骨がなされるケースもあります。
そして神道の場合であれば、五十日霊祭と呼ばれるタイミングが選ばれることが多く、キリスト教の場合は、亡くなってから1カ月後におこなわれる場合が多いと言われています。ですので、ご自分の宗教の目安となるタイミングを参考にするのもよいと言えますが、特に決まりがあるわけではないため、ご自分や遺族がよいと考えるタイミングでも問題はありません。
お坊さんを呼んで納骨式をおこなう
樹木葬の日取りが決まったら実際に納骨式をおこなうという流れになりますが、その方法は一般的な納骨式と特に違いはないでしょう。ですので、一般的な場合と同じようにお坊さんを呼んで読経をしてもらい、ご遺骨の埋葬をおこなうというケースが多いと言えます。
しかし中には、納骨式をおこなったりお坊さんを呼んだりせずに、ご遺族だけでお別れをするというケースもあります。お坊さんを呼ばなければお布施も必要ないというメリットがあるため、節約したい場合や、従来の形式にこだわらない場合は納骨式をしないという選択肢もあるでしょう。
また納骨式をおこなう際も、先ほど紹介した埋葬許可証が必要になるので、失くさないようにしっかりと保管しておきましょう。
樹木葬をおこなう前の流れとしては、まずご自身による生前契約か、ご遺族による契約で申し込みをおこないます。そして埋葬許可証というものを提出して納骨の日取りを決めることになりますが、どの日取りにしなければならないといった決まりはないため、ご自身のタイミングで決めることが可能です。
さらに納骨式ではお坊さんを呼んで読経してもらうのが一般的ですが、納骨式をおこなわず遺族だけでお別れをするというケースもあります。